ライフスタイル Life Style

人生を楽しくするフランス流バカンス術〜粟野真理子さん(フランス在住ジャーナリスト)

フランス人の楽しみといえば、なんといってもバカンスですね。夏に1ヶ月休みをとることは公に認められていて、フランス人はみんな、このひと月を楽しみにしています。

人生を謳歌するためのバカンス

バカンスのために生きているといってもいいぐらいの一大イベントです。バカンスをとることによって元気を取り戻し、日常生活や仕事をさらに豊かなものにすることができますし、バカンスをとるために毎日がんばって働き、お金をためるという、いい流れがあると思います。

バカンス先はフランス国内や海外などさまざまですが、基本的にあまり動き回らずのんびりと過ごす人が多いようです。仕事のことは忘れ、自分の人生を謳歌する。オンとオフをしっかりとわけて、バカンスでは目一杯楽しむのです。たとえばバカンスの最終日、日本では早めに帰宅し、翌日からの仕事に備える人が多いと思います。しかし、フランス人は違います。最終日の夜中に帰宅し、数時間後には仕事へ向かうのです。とにかくバカンスをとことん満喫する!という気持ちが強いのです。

週末もメリハリのあるスタイルで

また、週末の過ごし方をみても、このメリハリのあるスタイルが貫かれています。平日は仕事に力を傾け、週末は郊外のセカンドハウスや公園でのんびりとくつろぎ、体も気持ちもリフレッシュするのです。仕事にしても遊びにしても集中して取り組み、心から満喫しようとする姿勢が多くの人に見受けられます。この集中力が、たくましいタフな国民性をつくるのでしょうか。

このスタイルは、子どものころから養われているといえます。小学校では水曜日が休みのため、そのほかの日にぎっしりと授業があり、集中して勉強に励みます。勉強するときはする、休むときは休むという考え方が自然と身に付いていくのです。

思い切り休んで充電し、それを励みにまた仕事や日々の生活をがんばる。人生を大いに楽しむためのフランス流バカンス、真似したい部分が多いですね。

(2010年8月24日 丸の内サロンにて)

 

粟野真理子さん

パリに長年在住するジャーナリスト。ファッション、グルメ、カルチャーなど幅広い分野で執筆活動を行い、さまざまな雑誌等で活躍中。

http://mmemariko.exblog.jp/


ホーム > ライフスタイル > 人生を楽しくするフランス流バカンス術〜粟野真理子さん(フランス在住ジャーナリスト)

丸の内サロンからのお知らせ

ページの上部に戻る